彼女は何を楽しみに生きているんだろう、彼女の不満から考えた事
彼女は一生ルミナリエを見られない
祖母が神戸に遊びに行ったらしい。
それを聞いた母は、気分を悪くした。
そんなこと私に教えないで、と。
私は母の頭の中が理解できなかった。
彼女はこの時期になると、よく「神戸のルミナリエを見に行きたい」という。
それを聞くたび私は、いけばいいのに、と思う。
しかし彼女は、祖母をうらやみ不満をたらたらと述べる。
私はここ二年間、周囲の影響で、地元の外の世界に興味を持ち、何回も県外に出てみた。
流石に北海道や沖縄には行けなかったけれど、行きやすい地域、憧れだった東京、好きな人が住む町、会いたい人がいる場所には、時間が許す限り行ってきた。
まだまだ満足できないし、会いたい人はいっぱいいるし、勉強とかやらないといけないととは沢山あるしで、できてないこともあるけど。
だからこそ、ここ二年間遊びまくった私は思う。
「行けばいいのに」と。
「熱量はスピードに比例する」なんていうけれど、それは行動できる人のみ言えることであって、そもそも行動できない人は、今この瞬間にでも立ち上がって行動したいという熱量があったとしても、危機的状況以外行動できない。
行動しないことが癖になっている、というか行動しないことが彼女にとってディフォルトなのだ。
つまり彼女はどれだけ「神戸のルミナリエを見に行きたい」と強く願っても、行くことはできない。
なぜなら、行動できないからだ。
きっと、神戸行きのツアーが当たったとか、ルミナリエ開催期間中に神戸に行く機会があったとか、そこまでしないと行くことはないだろう。
彼女は何を楽しみに生きているのだろう
今年、私は彼女に対して何度そう思ったことだろう。
家事して、アルバイトに行って、家族の不満ばかり言って、怒ってばかりで…あなたが今年楽しかったことは何ですか?
笑顔になった瞬間はありましたか?
この質問に一時間でも、一日でもいいから時間をかけて考えてみたとして、答えは出ますか。
私は彼女のことが大嫌いだけれど、楽しい人生を送ってほしいし、なにより後悔はしてほしくない。
それは彼女だけに思うことではなく、全世界の誰に対しても思うことだけれど。
楽しいと思うことすればいいじゃん
彼女の不満を聞いた妹が「お母さんのしたい事をすればいいと思うよ」なんて言っていた。
本当にその通りだ。
勉強ばっかりしていて、県外に遊びに行ったことすらない妹が、どこでどういう経験をして、どういう思いで、彼女にそう言ったのかは分からないが、私は、この子はこの子なりにいい人生を送るだろうな、なんて思った。
自分にとっていい人生だったと思える人生を送るには、自分がしたいこと、楽しいことをする他ない。
自分がしたくないこと、不必要な辛さを感じることをやり続けて、いい人生を送ることは、できないだろう。
最近就活の一環で会ったある企業の社長さんにも言われた。
「したくないことはするな」と。
別に意識高い系でもなく、会社の方もあまり儲かってなさそうでボランティアなのかって思うくらいだったが、それでも仕事の話をする社長さんは楽しそうだった。
さいごに
「彼女は何を楽しみに生きているのだろうか」というふとした疑問から突発的に文章を書いたが、結果的に自分の人生を楽しくできるのは本人しかいないという結論に至った。
そんなこと、書く前から分かってたけどね。
就職について、人生について、生きる意味について、生き方について、働き方について考え始めた私に、この不満を私にぶつけることによってこんな結論がでるなんて彼女は思っても見なかっただろう。
何はともあれ、明日が彼女にとっていいものになるといいですね。
私は今日、休日の真昼間からブログ書けて楽しかったですよ、